ARKTEK USB-C → Micro USB アダプタ 雑感です.
まずは警告!
今回のアイテムは USB type-C の変換アダプタですが,これは USB type-C 規格違反の製品です.USB type-C はこれまでの USB と違い大きな電力を扱えるので,下手に変換を行うと,接続先の機器等にダメージを与える可能性がゼロじゃありません.ご利用の際は自己責任でお願いいたします.
製品の概要
見ての通り,USB Type-C のリバーシブルなコネクタを microUSB に変換するコネクタです.ARCTEK の製品だそうですが,製品製造元のページは残念ながら見つけれていません.4個1セットで約700円と非常にリーズナブル.
上の警告に書いた通り,これ,USB Type-C の規格違反の製品です.とは言え,最近 Anker さんとかから非常にコンパクトな type-C しかない充電器
が出てきましたし,ケーブルをいちいち何本も持ち歩きたくはない.
この類の規格違反のものって,別にこのメーカーだけじゃなくて,日本のメーカーも作ってたりするんですが,なぜこれを選んだのかというと,私がみた中では唯一,
【安定と安全】:56kΩプルアップ抵抗で作られた……
っていう記述がハッキリしてあったからです.
規格違反って?
詳しくは,
辺りを参照いただければ良いと思いますが,USB Type-C だと供給側は抵抗値で供給電力を決めるようになっており,56kΩの場合は,通常(USB type-C 以前)の USB の規格までの電力を供給するようになっている様です.
とは言え,充電器側がきちんと完全に規格に沿って作られているとは限りませんし,壊れることもあるでしょうから,type-C から 旧規格の端子への変更は基本的に規格違反となっている訳です.
測ってみた
なので,いきなり使うのではなくて,念のために USB Type-C のテスター
を使って測ってみると……
の通り,コネクタをさしただけで 5V の電圧がかかっていることが分かります.少なくとも本製品は56kΩプルアップされており,Anker の PA-Y10 からはきちんと認識され,規定範囲内の電圧が供給されている様です.
ということで,さらに Anker の Soundcore Liberty Air
をつなぐと,
約2W程度で充電されました.別の旧規格の充電器でもほぼ同じくらいなので,Anker の PY-A10 とこのコネクタの組み合わせならとりあえずは使えそうだなってことが分かりました.
雑感
USB Type-C になって,比較的大きな電気を送れる様になったのは便利なんですが,やはりまだまだ旧規格の USB を採用した製品も数多いし,新製品でもそうなのがいまのところ大半です.
だからと言って,新旧両方のケーブルを持ち歩くのも面倒なので,こういう製品が出てくるのは仕方がないというよりも必然だと思います.しかし,何もチェックせずに使うのはちょっと怖いので,安いので構わないので USB Type-C の電圧計を一つ持っておくとかなり安心ですね.
以上!