Microsoft Surface Go MHN-00014 雑感です.
の続き.64GB / Intel 4415Y/ 4GB / WiFi モデルです.まずはいつもの通り結論から.
Surface Go は 64GB モデルではなく,128GB のモデルを買うべきです.
その他にも色々思うところがありましたので,その辺りのことをを含めて説明していきたいと思います.
開封の儀
まずは開封の儀からです.まず,箱ですが,とってもキレイです.
裏面は,
な感じ.製品名とか Windows S とか色々書いてあります.箱を開けると,
な感じです.フィルムに包まれた本体が一番上にあり,その下に2つ箱が入っていました.写真上の箱には,
Office 2016 の証書とか説明書の類が入っていました.なお,入っていたのは Office 2016 で,残念ながら 2019 じゃなかった.Office 2019 が出た後に発注したものなんですけど,在庫に当たっちゃったんですかねぇ…….これはちょっと残念です.
下の箱には,
AC アダプタが入っていました.かなり小さい.
電源容量は 15V x 1.6A ですから,24W ですね.15V ってアダプタ私ははじめて見ました.
入っているのはこれだけ.広告宣伝とかの類の余計なものは全く入っていなくてシンプルそのものです.
次はキーボードなんですが,これは中身が見えるようになっています.
裏面は本体と同じような感じです.
上のおもて面の写真の右側にテープが貼ってあったので,これをカッターで切るとキレイに中身を取り出すことができました.
本体と同様,余計なものは全く入っていません.本体と説明書と保証規定のみです.
本体のおもて面と裏面は,
のような感じですね.
ハードウェア雑感
お次はハードウェアについて見ていきます.まずは本体から.
結論から言うと非常によく出来ています.価格から考えると信じられないレベルです.特に良かったのは,
- 側面が微妙にカーブしているんですが,これが手になかなか優しい.
- 画面がすごくキレイです(1800×1200でスケーリングは150%が標準)
- タッチパネルの精度がかなり高い.
- USB Type-C できちんと充電できます.
- キックスタンドは凄いです.ものすごく開きますし,狙ったところに確実に止まります.限界まで開いた状態は以下の通りです.
あたりでしょうか.逆に少し残念なのは,
- いまどきのタブレットとしてみると画面のフチはかなり広め.
- USB Type-C が1ポートしかない(USB Type-A のポートがない)
ことでしょうか.正直,専用の充電器はいらないです.USB Type-A のポートの方が圧倒的に実用的だと思います.やっぱり USB メモリとかが直接させないのは Windows としてはどうなんだろうって思うんですよねぇ…….
次にキーボードについて.欠点は,ズバリ一つだけ.「高い!」です.約12000円ですが,やはりキーボードにこの値段はかなり勇気がいります.使ってみれば,
- 吸い付くような手触りは凄いです.車の座席なんかに使う生地みたいですね.
- キーは小さめですが,きちんとキーの間に間隔がありますし,かなり軽めですが打鍵感もきちんとあります.比較的長い時間使っても気になりません.
- タッチパッドの大きさと精度は素晴らしいです.Mac のものに引けをとりません.
の通り,お値段相応なことが分かるんですけど……ラインナップにもう少し安いものがあれば良いんですが,これしかないってのが本体の価格と釣り合ってない気がどうしてもしてしまいます.
なお,参考までに撮影した写真を以下の載せておきます.
ソフトウェア雑感
本機は Windows 機ですので,ソフトと言えばもちろん Windows です.おまけにマイクロソフト謹製のハードウェアですので,プリインストールソフトなど全く入っていない……のかと思ったんですが……Surface っていう専用のアプリが入ってました.
これ,タッチパネルの調整とかマイクロソフトの周辺機器の電池の状況なんかをみることができるアプリのようで,まぁ,あっても邪魔にならないかなって言うくらいのものです.
あと,当たり前なんだと思いますが,Office 2016 付属モデルだからなんだと思いますが,Microsoft Office が初めからインストールされてました.
これもまぁ悪くないんじゃないかなと思います.どうせインストールするんですし,ライセンス認証さえすればすぐに使えるようになりますしね.
まぁ,実際すぐに使えるのかと言うと,おきまりの大量の余計なアプリのアップデートとインストールが始まってしまいますし,
あともちろん,これまたおきまりの Windows Update が………と思って,見てみると,Surface の場合はハードウェアに係るアップデートも Windows Update で自動配信されるんですね.うん.これは面倒が無くてありがたいです.
とまぁこんな感じで,ソフトウェアはやっぱり Windows なんで,まぁ,Windows の使い勝手だよな,って思ってたら,落とし穴がありました.
Windows S ってなに?
全く認識してなかったんですが,Surface のプリインストールの Windows って,Home じゃなくて,Sってエディションです.気が付いたのは,Chrome を入れようとして,
って表示されて初めて気がつきました.このままだとストアアプリしか入れられないようです.これ,説明をみるとモードってなってるので,もちろん切り替え可能です.
切り替えはアプリでやれば良いのですが,どうも調べてみると,1度切り替えたら元には戻せないらしい.今回は仕事がらみでレビューをしているだけなので,試しにこのまま使い物になるかなぁ……と色々調べてみたんですが,
Windows S モードは残念ながら現状使い物になりません.ストアアプリが少なすぎます.PDF ビューアーからして見つかりません!
解除して,Home edition にすれば良いだけのことではあるんですが……Office が初めから入っているのと Windows Update でドライバが当たるってことで初心者向きだなぁ……と思ってたんですが,残念ながら関門が用意されていました(笑).
ホントは初心者向けに危ないアプリを入れないように設けられているモードなんだと思いますが,あまりに現状ストアアプリがないせいで,却って関門になってしまってるっていうのがなんとも言い難いですねぇ…….まぁ,これについては将来に期待したいと思います.と言うか,モードを切り替えられるようにしてくれると嬉しいなぁ…….
なんで 64GB モデルは勧められないの?
さて,最初の話題に戻りたいと思います.Surface Go,悪くない,と言うかお値段からするとすごく良いです.ただし,買うなら128GB のモデルを買うべきだと思います.なんでかと言うと,64GB モデルのストレージは eMMC だからです.
本機はメイン機というよりもサブ機だと思います.こう言う用途だと,ファイルはクラウドに保存した方が便利なので,容量自体は64GBで十分ですし,出先で重たい作業するわけでもないので,メモリ4GBで問題はないと思います.また,eMMC だからと言って,読み込みがそれほど遅いわけでもありませんので,起動はあっという間です.
問題は Windows Update です.
これはタイミングの問題になるのですが,最近の Windows にはストレージの自動掃除機能が付いており,適当なタイミングでキャッシュなどのが削除されます.その際,Windows Update についても余計なものが削除されるのですが,eMMC だとなぜかこれにものすごい時間がかかってしまいます(多分書き込みが遅いせいだと思う).
症状としては,
ですね.
運悪くこの作業の最中に再起動をかけてしまうと,再起動に下手をすると数時間かかることがあります.そしてもちろんその間使えない訳です.
まぁ,待っていればそのうち終わるんですが,慣れてない人だと壊れたのかと思って強制電源断をすると思いますし,私も急いでるときはそうします.しかし,これが出先で起きるとさすがに困る.
経験上,SSD の機種だとここまで酷くはないです.だから上位機種を勧める訳ですね.
まぁ,Microsoft さんが何かの対策をとってくれればありがたいんですけど……Windows Update だからすぐには期待薄かなぁ…….
以上!