AFTERSHOKZ AEROPEX 雑感です.Amazon の商品ページは以下の通り.
簡単に試しただけですが,
やはり音質はそれほど高くはないですが付け心地は快適です.宣伝通りアウトドア向きの製品
だと思います.
製品の概要
前回の SONY WF-SP800N ど同じく,これ,私が購入したものではなくて,知り合い SE の方のものです.全く見たことないものだったので試させてもらいました(自慢してもらったとも言う).
製品サイトはこちらです.
形状的にはイヤフォンかなとは思ったのですが,耳に入れる部分がないので,なんだろうなと思ったのですが,これ,
骨伝導を利用したワイヤレスイヤフォン
です.仕様の概要は,
- Bluetooth ver: Bluetooth v5.0
- 対応プロファイル : A2DP, AVRCP, HSP, HFP
- 対応コデック: SBC
- 防水防塵: IP67
- Battery: 8時間
- 質量: 26g
で約18,000円,しかも,2019年7月発売の製品なのに見ての通り完全ワイヤレスでもないということで,ぱっと見て「えっ?」と思う製品だと思います.
と言うことで,これ,全く万人向けではないです.しかし,ハマる人には良い製品なんじゃないかなと思いますので,以下,この辺りを記したいと思います.
製品の雑感
外観ですが,個人的にはとても良いと思います.非常に落ち着いた見た目で,スーツを着ている人が使っていても違和感があまりない感じです.触った感じはサラサラとしており,角張った部分がありませんので,かなり高級感があります.お値段1万8000円程度と決して安くはないですが,パッと見て,そのくらいはするだろうなと感じます.
付け心地も非常に良いです.
サラッとした質感の材質で覆われているので,肌触りが良く,さらに,非常に柔らかい感じで固定されます.締め付けがキツくて痛い,なんてことはまずあり得ないですし,耳に懸ける形で装着しますので,安定感も高いです.
さらに本製品,骨伝導タイプですので耳が塞がりません.装着するとこめかみのところに振動板がくるのですが,この振動は僅かで,不快に感じるようなことは全くないです.もちろん耳を塞がないので周りの音が普通に聞こえます.最近は外音取り込み可能なイヤフォン等も増えてきましたが,本製品と比較はできないと思います.私の所有する SONY WF-1000XM3 も外音取り込み機能がありますが,人との会話はやはりかなりやり難いです.しかし,本製品だとそれが自然にできます.そして,音漏れが全くないのがとても良いです.確かに振動板が若干振動しているのは分かりますが,着けている本人以外には全く音は聞こえません.
しかし,残念なことに本製品,音質は良くないです.これは骨伝導という仕組みから仕方のないことなのだと思いますが,高音と低音,どちらも全く感じません.中音域だけがキチンと聞こえる感じです.最近のスマホの通話時の音質がもう少し良くなった感じの音がすると思えば良いと思います.曲を聞けない程ではないけど……という感じでしょうか.確かにこれだと SBC のみに対応で良いと思います.
また,充電が専用端子なのも残念なところだと思います.大きさ的には USB Type-C で直接充電できても良さそうなのですが残念ながらできません.旅行のときなどは,本製品用の充電ケーブルを持ち歩かなければならないというのは大きな欠点だと思います.
と言うことで,本製品,やはり人を選ぶ製品だと思います.
耳を塞がないこと,そして,付け心地が良く,さらに防水・防塵(IP67)であることを考慮すると,一般的にはスポーツ向けの製品でしょうし,実際,製品紹介ページはそのような紹介の仕方をしています.
しかし,個人的には本製品,より向いているのは「テレビイヤフォン」として使うことだと思います.
実際,姉妹製品として音ズレを防止するために apt-X にも対応し,トランスミッターとセットとなった
があるようです.
以前,類似の製品として,SONY の SMR-10 を使ったことがありますが,軽さと装着のしやすさは本製品の方が相当に上です.また,電話と良く似た感じの音であるということで,人の声がとても聞き取り易いです.
もちろん SMR-10 と異なり,集音機能がないので,補聴器の代わりに使うことは残念ながらできません.しかし,SONY のお手元 TV スピーカー,2万円以上します.それだとこちらの姉妹製品を買った方が満足感は高いだろうなぁ……と思う訳です.
本製品,いまのところは,知る人ぞ知るというものだと思いますが,上のように考えるとかなりアリな製品なんじゃないかなと思います.
以上!