Pirate Audio 備忘録です.
Pirate Audio とは?
Pirate Audio は,Primoni という英国のメーカーが作る安価な Raspberry pi 用のアンプです.詳しい仕様は,メーカーの製品ページ
を見ていただければとおもいますが,大まかに言うと,
- 1.3 inch 240x240px の液晶
- 4ボタン搭載
- I2S 接続のアンプと 3.5mm stereo jack に対応
した,Raspberry pi zero とほぼ同サイズの基盤です.お値段はいまだと3500円から4500円くらいですが,私が買ったのは随分前なので2000円台なかばでした(もともとは液晶目当てで購入したものです).円安でずいぶん高くなっちゃったんですね.
なお,本製品,ヘッドフォンアンプ搭載モデル以外に,
- ステレオマイク搭載モデル
- Line-out 対応モデル
- 小型スピーカー搭載モデル
- 3W ステレオアンプ搭載モデル
なんかもあるみたいです.
Pirate Audio を使う
Primoni 公式の方法
この Pirate Audio ですが,Raspberry pi と組み合わせてオーディオプレーヤーとしてすぐに使えるよう販売元の Primoni により modidy という音楽サーバーと組み合わせて使うソフトウェア一式が以下のページで配布されています.
だから単に音楽プレーヤーとして使ってみたいというだけなら,これを使えば良い……と言いたいところなのですが,残念ながら Raspberry pi OS の最新安定版だと動かすだけでもかなり手こずります.また,残念ながら動くところまでもっていけても Pirate Audio のボタンが使えません.
原因は多分以下の記事で解説されていることで,困ったことに,いまのところ簡単な回避策がなさそうな感じです.
まぁこれだけじゃなくて,そのまま使うだけだと,日本語が化けるなどの問題もあるので,いまのところは残念ながらあまり実用的ではないと思います.
Volumio 公式の方法
ということで,少なくともいまのところは,Primoni 公式の方法では本製品つかいものにならないのですが,音楽再生に特化した Linux ディストリビューションの Volumio
で本製品を使うためのプラグインがあります.
プラグインを有効化するには,まず,Volumio(いまだと Volumio3 ですね)を標準的な方法で Raspberry pi に導入して,
- Volumio のメニューから「プラグイン設定」を選択
- プラグインを選択から「System Hardware」を選択
- 出てくる一覧から「Pirate Audio」をインストール
するだけで,正直,Primoni 公式よりも簡単です.
しかし,この場合もやはり,Primoni 公式と同様に,液晶に表示される日本語が文字化けしてしまいますし,Pirate Audio のボタンが効きません.また,困ったことに,この場合もいまのところ簡単な回避策がなさそうな感じです(以下の記事参照).
その他の方法は?
と言うことで,いまのところ Pirate Audio を使って音楽プレーヤを作ることは少なくとも簡単にはできなさそうなので,あきらめる……ではあまり面白くないので,お正月のお休みを使って少し足掻いてみたのですが,この結果については別記事
をご覧いただければと思います.
以上!