PLANEX スマカメ CS-QR20 雑感の第2弾は,クライアントソフトウェアについてで,本製品最後の雑感となります.
の続きですね.結論として,
マルチプラットフォームなのがとても良い!!!だけど,MacOS 対応だけがちょっとツッコミどころ.
ですね.
対応プラットフォーム
普段使いのプラットフォームのほとんどに対応していますねぇ.ここまで対応の幅が広いのは珍しいんじゃないかと思います.並べてみると,
- Windows
- MacOS
- iOS
- Android
- FireOS
です.ここで FireOS と言うのは,Amazon のタブレットやスティックなどへの対応で,個人的にはこれが一番良かった.
たまたま,Fire Stick TV を持っていましたので,試してみると,非常に安定していますし,大画面のテレビで全く違和感なく使えます.他の OS と全く同じ使い心地です.
ツッコミどころがあるのが MacOS への対応で,何と!,開発β版の 0.0.1 は
iOS 端末のエミュレータ上で動きます!
インストールし,起動しようとすると,Xcode が必要と出たので,「何で?」と思ったのですが,起動してみて納得です.iPhone 6 がエミュレータが起動してきて,それからアプリが起動します.
私の場合は初めから Xcode 入ってますので良いのですが,そうじゃない場合は,起動する為に,Xcode のインストールからスタートです.Xcode って,すごく大きいので大変です.いくらβ版だからと言って,こういうアプリの配布の仕方は初めて見ました.でも,
使えないよりは遥かに良い!
なお,つい最近(2017/10/17)MacOS ネイティブ版のアプリが出ています.ずっとこのままいくのかと思ったのですけど,違ったんですね.また,つい先日,Xcode のバージョンが上がり,エミュレータも iPhone 7 環境になったのですが,
きちんとアプリは動作するんですが,設定は全部消えてました…….
まぁ,方法が方法なので仕方ないのかな???
アプリの使い勝手
これは一言,
シンプルです.
説明書要りません.代わりに凝ったことも出来ません.以下は Windows アプリの画面イメージですが,他の OS の場合もほとんど同じです.
下段の「追加」からカメラを追加(UID と言う本体に貼ってあるQRコードと書いてあるパスワードがあると,インターネット経由で可能)すればすぐに監視画面が表示されます.
逆に言うと,UID とパスワードが全てです.これらは本体に貼ってあり,本機器の近くに一度でも近寄れるなら,簡単に分かってしまいます.つまり,
パスワードは初期値から絶対にある程度複雑なものに変えるべきです.そうじゃないと,どこからでもアクセスできてしまいます!
後の部分は見ての通りです.
- 写真を撮影する ⇒ 現在見ている監視映像のスナップショットを撮る
- 写真を表示する ⇒ 撮影した写真を表示する
- イベント ⇒ 動体検知した映像を検索・表示する
- ミュート ⇒ 音を消す
ですね.動体検知結果は SD カードに記録されているようで,このアプリから簡単に見ることができます.
カメラを選んで,編集を選ぶとスマカメ本体の設定を変更できますが,内容は,
- パスワード変更
- 無線LANの設定
- カメラの設定(ビデオ品質設定,上下左右反転設定,屋内屋外設定,動体検知強度)
です.なお,設定を変更すると,どうも再起動がかかるようで,しばらくつながらなくなるのは少し残念なところです.
まとめ
本製品,非常に良く出来ているのですが,かなり怖いものなことも確かです.
アプリは誰でも手に入ります.また,UID とパスワードだけで,この誰にでも手に入るアプリから本体にアクセスでき,監視画像を見ることができます.そして,UID とパスワード,初期設定のものは,本体に貼ってあるシールに書いてあります.
インターネット接続前提の設計であること,そして,このように,簡便なアクセスが可能であることは,一般消費者向けの製品であることから,仕方の無い部分もあるのですが,もう少し,セキュリティに配慮し,例えば,新たなアプリからの登録が発生したら,登録メールアドレスに警告メールが送られるなどの機能があって然るべきかな,という気がします.
なお,作りから見て,制作メーカーの PLANEX に監視カメラのデータがある程度流れてしまうのはどうしようもありません.これが気になる方は,本製品の利用,やめておいた方が良いと思います.