ELECOM DST-C09BK に少し驚いたはなしです.Amazon の商品リンクは以下の通り.
いつもの通り結論から書くと,
ELECOM の有線LANアダプターって MAC アドレス偽装用のソフトウェア(Windows版のみ)が提供されている
んですね.ちょっと驚きました.
ELECOM DST-C09BKって何?
ELECOM の USB Type-C 接続用のマルチファンクションアダプター(ドッグ)ですね.商品の公式ページは以下の通り.
製品自体は,
- USB-PD 対応(60W)
- HDMI
- Gigabit Ethernet
- USB 3.0 x 1
に対応したコンパクトな USB-C のアダプターです.黒と白のモデル(白の型番はDST-C09WH)が用意されていてお値段は実売で5000円くらいと中華製とあまり変わらないか少しお高めくらいでしょうか.
外観は,まず,パッケージは,いかにも家電量販店に売ってそうな感じ.本体は光沢のあるプラスチックであまり高級感は感じられないのが残念なところ.細かな擦り傷が目立ちそうな感じがします.
使用感は「普通」です.Windows でも macOS でも普通に使える.何の問題もない……ということで,国内大手メーカー製でお値段も高くはないので,まぁ悪くはない選択肢だと思います.
MAC アドレスチェンジャーって何?
さて本製品,私では無くて同僚が購入したもので,たまたま私のところにパッケージごと持ってきていたのですが,製品パッケージをみるとデカデカと,
MAC アドレスチェンジャー 対応!
って書いてある.つまり本製品,MAC アドレスの偽装ができるってことらしい.また,本製品だけでなく,ELECOM のネットワークアダプターに共通の機能らしい.
まぁ,一般の方に MAC アドレス偽装って言っても何が何だかなんじゃないかなと思いますが,結論から言えば,企業などのネットワークにつなぐとき,このアドレスを届出済みの機器(接続許可されている機器)のものに変更すれば,届けがない機器でも(ネットワーク的には)接続できてしまうというもの.詳しくは,記事
辺りがわかりやすいと思います.
この MAC アドレスの偽装,Linux と仮想環境とかなら普通にありますし,ないと困りますが,Windows のみとは言えクライアント環境でこれが可能であることを大々的に謳ったものはじめてみました.そりゃそうですよね.管理側から言えばやられたら困りますから.
なお,本機能,もちろん製品の MAC アドレス自体を書き換えるのではなく,通信時に常駐ソフトでMAC アドレスをパケットごとに書き換えるというもののよう.まぁそうでしょうね.Windows 限定としていますし,そもそも論として製品の MAC アドレス自体を書き換えられるようにするのはいくら何でもネットワーク機器を作るメーカーがやって良いことではないですからね.
使用上の注意!
さて,ELECOM のネットワークアダプターをご購入の皆さま,
MACアドレスチェンジャー機能は,組織の情報部門に確認を取ってから使う!
ようにしましょうね.黙って使ったら始末書書かされても文句は言えないです.と言うか ELECOM さん.
この機能提供するのは良いんですけど,きちんと目立つよう上の注意書きをすべき
だと思います.
本製品を購入した同僚,本機能が何なのか全く知らなかったとのことで,まぁ,普通はそうでしょうね.
以上!