aceyoon USB-C to USB-A アダプタ雑感です.
結論から言うと,
規格違反だけど,一応きちんと配線されてそうな感じ
のアダプタです.
aceyoon って?
変換アダプタのお値段は2個入って800円くらいで,購入先は AMAZON の直営店です.
どうも aceyoon ってのはブランド名のようで,作っているのは「深セン科捷亜科技有限公司」という企業さんの様です.
充電口の変換コネクタなんかを色々作ってる企業さんみたいですね.
充電できるか?
ここでは以下の機器で試した結果について記します.
- 充電先1: MacBook Pro (13-inch, 2017, Thunderbolt 3ポートx 2)
- 充電先2: Xiaomi Mi Notebook Air 13.3
- 充電先3: Docomo d-02K
- 充電先4: Logicool CRAFT
- 充電器: Aukey PA-Y10
- Type-C ケーブル: DAISO USB-C ケーブル
充電器の詳細については,
を,Type-C ケーブルについては,
をご覧ください.
接続の様子は以下の通りです.Macbook pro 13 の場合を代表例として掲載します.
違いが分かりにくいと思いますが,PA-Y10 の USB-A 充電口に変換アダプタを挿しています.また,上下の写真の違いは,中央部に写っている接続部を180度ひっくり返して接続し直なおしてどうなるかです.USB-C と違い USB-A は向きに依存するからです.今回は USB-A に変換していますので,向きを変えてどうなるかをみている訳です.
結果は以下の通りです.
- 充電先1: Macbook Pro 13: 片面のみ充電できる
- 充電先2: Xiaomi Mi Notebook Air 13.3: 両面とも充電できない
- 充電先3: Docomo d-02K: 両面とも充電できる
- 充電先4: Logicool CRAFT: 両面とも充電できる
Xiaomi の PC が充電できなかったのは電圧不足だと思うので不思議はないんですが,Macbook pro と d-02K, Logicool CRAFT でなぜ違いがでるのかは全く分かりません.両面充電可能な d-02K,Logicool CRAFT 共に,逆向きに挿し直したからと言って,電流量等全く違いはありませんし,非常に不思議です.
もしかしたら通信線の違いが影響を与えているのかもしれません(次節参照).
通信ケーブルとして使えるか?
次は通信ケーブルとして使えるかどうかをみてみます.
試した環境は次の通りです.
USB3.0 でつながるかどうかを見たかったのですが,残念ながら USB-C 接続のストレージを持っていませんので,SSD を USB3.0 に変換するケースに入れ,それを USB3.0 to USB-C 変換コネクタで変換し,Xiaomi Mi notebook 13 の USB-C のポートに接続しています.
この状態で,2GByte のファイルを PC から SSD にコピーし,約100MB/sのスピードでコピーできること,つまり,USB3.0 のスピードでコピーできていることを確認し,さらに,USB-C を180度ひっくり返して接続し直し,同じスピードが出ることを確認しました.
次に,さらに,aceyoon USB-C to USB-A アダプタを噛ませ,以下の通り Xiaomi Mi notebook 13 の USB-A ポートに挿し,PC から SSD に同じファイルを転送します.
結果は,約34MB/s で転送され,USB2.0 のスピードしか出ていないことが確認できました.
最後に,USB-C の接続部を180度回転させて挿し直してみます.
結果は,今度は約100MB/sと,USB3.0 のスピードが出ていることが分かりました.
まとめると以下の通りです.
- 向きに関係なく通信できる
- 片方の向きは USB2.0 接続となる
- もう一方の向きは USB3.0 接続となる
aceyoon USB-C to USB-A アダプタ雑感
正直,ここまで使えるとは想像していませんでした.向きに注意しなければならないとは言え,USB3.0 で安定的に使えます.
ただし,実際に接続できるかどうか,そして,充電できるかどうかも
いろいろ試してみないと全く分からない!
です.規格違反だからしょうがないんだろうと思います.
本製品,全体としては,比較的キチンと作られているアダプタなんじゃないかな,というのが最終的な感想です.
以上!