DAISO Bluetooth Speaker portable type 雑感と備忘録です.
明けましてお目出度うございます.2020年最初の記事は私自身全く予想していなかったんですが,DAISO の激安500円 Bluetooth Speaker です.いつもの通り結論から言うと,
音はスマホのスピーカーに比べればまぁましです.かなり大きな音も出せますし,見た目(作り)も悪くはないんですが,プラスチッキーなニオイが……しかし500円だからなぁ……
でしょうか.
購入理由
購入理由は,
衝動買い!
です.新年初売りの近所のショッピングモールに行き,いつもの通り中に入ってる DAISO に行くと電気製品コーナーの脇に小山(10台くらいはあったかな)になってました.
正直お値段を見てビックリです.Anker の Soundcore(4000円くらい)でもビックリしたのに500円ってドウイウコト?それもオモチャみたいな見た目じゃなくて,いかにもポータブルっぽい見た目のスピーカーです.気がついたら手に持ってレジに列んでました……使うアテも無いのに……正直後悔はまぁ500円なのでしてません.
製品の仕様
製品の仕様は以下の通りです.
もっと詳しいことが知りたい方は,既にものすごく詳しい記事を書いておられる方がおられましたのでそちらをご覧ください(分解して内部構造までキチンと調べておられます).
本記事はこの方が書かれている以外に気がついたことについて記しておきたいと思います.
開封の儀
パッケージと付属品については以下の通りです.
付属するのは本体と充電用の microUSB ケーブル,そして説明書です.さすが DAISO,説明書はキチンと日本語です.適当に輸入してきたものをそのまま売っているわけではないことが分かります.
製品の外観は以下の通り.大きさが分かるように手持ちのモバイルマウスを並べた写真を載せておきます.上から正面,背面,上面,下面の順で,正面写真には大きさが分かるように手持ちのモバイルマウスを並べています.
なお,いちおう底面には立てて使えるように足(上写真4枚目)が付いてますが,あんまり安定感はないです.使うときは寝かせた方が安定して良いんじゃないかなと思います.
操作について
電源スイッチは裏目の充電口と同じところにあります.注意点として,スイッチを入れるとかなり大きな音が鳴り,Bluetooth Mode であるとの音声が流れます.また,電源を入れると正面上部が(かなり分かり難いのですし,角度によっては見えない)青く光りますし,充電中はさらにその横が赤く光ります.
また,どうも前回音量を記憶していないようで,電源を切り再接続するとかなり大きな音がします.
電源投入後の操作は本体上面にある4つのボタン
で行いますが,ボタンの使い方が少し独特だと思います.
上の説明書の記述を見れば分かる通り「+」と「−」は音量と選曲を兼ねているのですが,短押しが選曲,長押しが音量で,少なくとも私の直感とは逆です.また,M ボタン(多分 Mode の意味なんでしょう)で Bluetooth, SD, USB を切り替えるようになっているのですが,押すと Bluetooth 接続が打ち切られかなりの音量で案内が流れます.
また,本製品,いわゆる Bluetooth ペアリングモードにするためのボタンがありません.もう少し正確に言うと,接続が切れた時点でペアリングモードになるようで,ということは,接続が切れた瞬間から「誰でもペアリングできてしまう」状態になります.まぁ,意図しない機器からペアリングされても電源を切れば良いだけなので,これはこれでアリな仕様なんだとは思いますが,最初はどうやってペアリングモードにするのか少し考えてしまいました.
なお,Bluetooth のアドバタイズは本製品の製品名である SR9910 で行われます.また,上記のような仕様ですから当然マルチペアリングなんかには対応してないハズです.と言うか,この仕様だとマルチペアリングに対応する必要ないです.あと,対応コーデックはもちろん SBC のみです.参考までに Ubuntu (elementary OS) から繋いだときインどんな風に認識されるのかを以下示しておきます.
State: RUNNING Name: bluez_sink.00_00_00_00_00_00.a2dp_sink Description: SR9910 Driver: module-bluez5-device.c Sample Specification: s16le 2ch 44100Hz Channel Map: front-left,front-right Owner Module: 32 Mute: no Volume: front-left: 65536 / 100% / 0.00 dB, front-right: 65536 / 100% / 0.00 dB balance 0.00 Base Volume: 65536 / 100% / 0.00 dB Monitor Source: bluez_sink.8E_9C_EC_2E_38_72.a2dp_sink.monitor Latency: 51964 usec, configured 39512 usec Flags: HARDWARE DECIBEL_VOLUME LATENCY Properties: bluetooth.protocol = "a2dp_sink" bluetooth.a2dp_codec = "SBC" device.description = "SR9910" device.string = "00:00:00:00:00:00" device.api = "bluez" device.class = "sound" device.bus = "bluetooth" device.form_factor = "headset" bluez.path = "/org/bluez/hci0/dev_8E_9C_EC_2E_38_72" bluez.class = "0x340404" bluez.alias = "SR9910" device.icon_name = "audio-headset-bluetooth" device.intended_roles = "phone" Ports: headset-output: Headset (priority: 0, available) Active Port: headset-output Formats: pcm
外観と音質について
最後に外観と音質について少しコメントしておきたいと思います.
本製品,見ての通り外観はシンプルで作りも決して悪くないと思います.まぁ,若干ボタンのデザインと作りが安っぽい感じはしますけどそれ以外のところはとてもキレイです.
しかしかなりプラスチッキーな臭いがする.正直私にとってはこれが一番の本製品の欠点です.安っぽさを感じさせるだけじゃなくて長時間嗅ぐと間違いなく気分が悪くなる.もし本機が防水に対応してたら間違いなく塩水に漬けてます(仕方ないので窓際に置いて天日干しすることにしました).
次に音質ですが,スマホとかタブレットに比べればかなりましではありますが,決して音が良いとは思えません.高温,低音ともスカスカな感じで,中間の音のみ鳴っている感じです.モノラルですしね.いつも使っているスピーカーが SONY の SRS-HG10
ですが,さすがに音質は全く比べ物にならないです(値段も30倍位違うのでそうじゃないと困るんですが).
まとめ
本製品,出先で少し大きな音でスマホなんかの音を鳴らしたいって時に使うものだと思います.見た目よりもかなり軽く感じますし,何と言っても安価ですから落として壊れても惜しげがないですし,旅先に忘れてきてもまぁ仕方ないかなと思えますしね.
しかし Anker Soundcore の4000円という価格を見たときにも驚きましたが,本製品の500円にはホント驚きました.まさにある意味使い捨て価格で,正直こんな値付けってホントに良いのかなぁ……って.
しかし,落として壊れても惜しげがないですし,旅先に忘れてきても惜しげがないですから,旅行かばんの片隅に忍ばせておく用として見つけたらとりあえず捕獲しておいても良いんじゃないかなと思います.
以上!