NETGEAR NIGHTHAWK AX1800 雑観です.
いつもの通り結論から言うと,
Wifi6 かつメッシュ対応製品として最安価な製品だとおもいますが,今のところ大きな不満はないです.あえて言うならもう少し(サテライトだけでも)小さいと良かったかな
と思うくらいです.
購入動機
今回の購入動機は単純で,これまで使っていたアクセスポイントである NEC の Aterm WG1800HP2 の調子が悪くなってしまったからです.なにかの拍子に通信が止まり,再起動しなければならないことが頻発するようになってしまいました.
Aterm WG1800HP2,3ストリームの Wifi5 対応機器で,規格上 1300MBps に対応していましたし,実際に速度が遅いと思ったことはなく,全く交換することは想定していなかったのですが,仕事中に止まるととても困りますし,そもそも2014年10月発売の製品で少なくとも5年以上は使いましたので寿命が来たのだろうと思い,買い替えを検討した結果,選んだのが本製品です.
選定理由
本製品,NETGEAR NIGHTHAWK AX1800 の選定理由は以下の通りです.なお,上から順番に重視した内容です.
- Wifi6 に対応
- リビングに設置して違和感のないデザイン
- メッシュに対応
- 価格が安価
- 有線LANを活用できるもの
さすがに新規買い替えなのに Wifi5 はないなぁ……ということで Wifi6 への対応は必須としようと思ったのですが,Wifi6 対応機器,だいたいどれも大きいです.また,そもそも高性能を売りにしているものはアンテナたくさんついていてオマケにゲーミングな感じのものが多くリビングに違和感なく設置できるものが多くないです.
NEC Aterm を使っていたので,そのまま Aterm に移行しようかなと考えはしたのですが,現行最上位の WX6000HP,実際に設置しているの見たことあるのですが,かなり大きいし,そもそもお値段はそれなり.
下位機種の WX3000HP でも性能は問題ないのですが,プラスチッキーであまりデザイン良くないですし,これでもお値段は1万3000円程度します.
と言うことで,もう少しどうにかならないものかと思い探した結果見つかったのが本製品だった訳です.
製品概要
製品の詳しい仕様については公式ページ
を見ていただければと思いますが,個人的には,
- Wifi6 & メッシュ対応でサテライトまで付属しているにしては非常に安価(公式サイトでいまだと約15000円)
- テレビの横などに違和感なく置けるデザイン
- 有線バックホール対応(詳細は以下のページをご覧下さい)
なのが主な特徴だと思います.なお,もちろん最近の機器らしくスマホアプリも用意されています.逆に弱点なのは,
- MAP-E, DS-Lite などの接続方法に(いまのところ)対応していない
- Wifi6 対応機としては遅い(理論値 1201Mbps + 574Mbps)
- 有線ポートが最低限
あたりです.私の場合はアクセスポイントとしての利用で,ルーターとしては利用しないので1番目は全く気になりませんし,自宅の有線LANでも 1000Mbps までの対応で,無線LANにそこまで速度は求めてないので2番目も気にならない,あと有線は別に VLAN 対応スイッチを設置しているので問題にならなかった訳ですね.
開封の儀
製品の開封の様子は以下の通りです.まず,製品パッケージですが,ルーターとサテライトの2台が入っているせいか,それなりの大きさです.
開封した様子が以下の通り.付属品は比較的少なく,ルーター(型番 MR60),サテライト(型番 MS60),LANケーブル,電源アダプター,説明書だけです.なお,私が購入したのはルーターとサテライト1台の計2台のものですが,サテライト2台が付属するもの(約2万円)もあるようです.
実際に設置してみた様子が以下の通りです.
サイズは 122 x 122 x 64mm で正方形です.上の写真の通り,テレビの横に置いていますが,全く違和感がありません.
個人的にはもう少し小さかったらテレビの後ろに隠せたなぁ……と思いますが,アンテナがたくさん付いてたり宇宙船のような見た目じゃないのでまぁ良いかなという感じ.と言うかそういう見た目のものだと奥様から多分怒られていたと思います.
初期設定
初期設定も非常に簡単.ただし,私の場合はルーター機能は使わず単なるアクセスポイントとしての利用であることにご注意ください.
手順は以下の通りです.
- ルーター(MR60)のEthernet と書かれているポートにスイッチから伸びる Ethernet ケーブルを繋ぎ,電源を入れる.
- サテライト(MS60)のEthernet と書かれているポートにスイッチから伸びる Ethernet ケーブルを繋ぎ,電源を入れる.
- ルーターとサテライトを同期する(自動的に行われるが,LED がオレンジの場合は失敗しているので背面にある SYNC ボタンを押して再度試す).
- ルーターに添付されているラベルに記されている SSID と PASSWORD を用いて接続し,http://www.routerlogin.net にアクセスする.
あとは管理画面からセットアップを行います.管理画面ではまずパスワードの設定が求められ,次にルーターとして使うのかアクセスポイントとして使うのかの選択を行います.
私の場合はアクセスポイントとしての利用だったので,基本的な設定はこれで終了.あとは少し待てば良いだけでした.
ネットで見た限りは有線バックホールが動作しない,という書き込みがアチコチにあったのですが,私の場合はそんなことはなく,あっさりと「有線」接続されているとの表示になりました(【基本】タブ → 【接続デバイス】から「接続されているサテライト」の部分を参照).なお,ファームウェアの ver. は V1.0.6.116_2.0.54 でした.
なお,本製品,ルーター MR60,サテライト MS60 の双方ともに Web の管理画面があり,どちらの機器にどのようなものが接続されているのかを【接続デバイス】メニューから確認できます.
ただし,ルーター MR60 は固定アドレスの設定ができますが,MS60 は出来ません.また,MR60 の固定アドレス設定も不推奨となっています.とは言え,割り当てない場合は場合でアクセスするの不便なので MR60 に固定アドレスを割り当てていますが,いまのところ特に不具合が生じたことはない.正直何故固定アドレス運用が非推奨なのかは良くわかりません.
製品雑感
こんな感じで本製品,運用し初めて1月ほど経ちました.今のところすごく安定していますし,以前と比べて確実に電波の届く範囲も広くなりましたし,さらに発熱もほんのりあったかくなる程度(以前の Aterm はアチアチだった)と,総合的に考えて非常に良い買い物だったなと思います.
まさに NETGEAR らしい,低価格で安定している,って感じの製品です.
あえて欠点を挙げるとすると,まぁこれは家庭用の製品だとどれも同じなんですが,もう少し IPv6 のことを考えた製品の作りにして欲しいなぁ……とは思います.
これ,IPv6 が本製品で使えないという訳ではありません.もちろん IPv6 きちんと通す設計になってます.
しかし,少なくともアクセスポイントモードの管理画面には IPv6 の情報がわかるようなもの全くないですし,製品概要のところにも書いた通り,MAP-E はおろか DS-Lite にも対応してない.NETGEAR さんはネットワーク機器専業のメーカーさんな訳ですから,せめて設定画面で IPv6 アドレスの割り当ての表示くらいは表示できて欲しい気がするのですが……まぁ,一般消費者は気にしないから構わないんでしょうね…….
以上!