ことの起こりは?
Raspberry pi,比較的安くて手に入りやすくそれなりにパワフルなので,おしごとで使っている機器とか部屋の温度等の監視だったり,個人的なオモチャにするのに良かったりして結構重宝しているのですが,最近,Raspberry Pi を PoE で使う HAT(拡張ボード)がそれなりに安く手に入ることに気がつきました.
職場で使っているスイッチは PoE 対応のもので,ポートに余裕ありましたし,USB の電源アダプターと有線LANのケーブル2本が小さなボードから伸びているのは見た目的にも取り回し的にもあまり良くないなぁ〜と思ってましたので,この際,PoE 化しようと思ったことがことの起こりです.
GeekPi Raspberry Pi4 PoE HAT
と言うことで,選んだ製品が GeekPi の Raspberry Pi4 PoE HAT です.Raspberry Pi4 とありますが,Raspberry pi 3系列にも対応したボードです.
選定理由は2000円程度と純正の PoE HAT に比べればほぼ半値だったことと,比較的シンプルな見た目でなんとなく既存のケース等に合わせやすそうに感じたことです.
いつもの通り Amazon で発注し(と言うか,本製品は多分 Amazon 専売ですね)届いたものが以下の通りです.
見ての通り青い.印字されたものを見てみると,どうも
という中華系のメーカ?のよう.ただし,なぜかホームページの About us の部分のみラテン語由来のダミーテキストになってて超怪しい.
入っていたのは以下の通り.
本体,簡単なカラーの説明書とネジの類とドライバーが入っていました.
本体の様子は,
のようになっていました.Amazon の販売ページのものと(当たり前ですが)全く同じですね.
Raspberry pi への取り付け
特に迷うようなところはありません.付属の説明書にある通り取り付ければ良いだけです.Raspberry Pi 3B に組み込んだ様子は以下の通り.
Geekworm GPIO Stacking Header/Extender Kit と組み合わせて,比較的安価なアクリルケースを活かす形で取り付けることができ,見た目もそれなりに良く悪くない……とこの時点までは思ってました.
起動しない(泣)
さて,あとは実際に PoE スイッチに接続するだけです.きちんと PoE で電源供給できるポートか否かを確認し,取り付けてみたのですがウンともスンとも言いません.
スイッチの設定がまずいのか PoE の取り付け方が違うのか,その後30分くらい格闘したのですが,どうにもなりません.ボードが壊れているのかそれともそもそも全くアヤシイ代物なのか……と改めて製品と Raspberry pi との接続をみたところ,IC がたくさん配置されている側にあるソケットが挿さるピンが Raspberry pi にない.
あれ〜オカシイなぁ……と思い,手持ちの Raspberry pi4 を見ると,きちんと挿さるピンがある.試しに Raspberry pi4 に使ってみると,アッサリ PoE で起動してくる.と言うことは,これは Raspberry pi4 にしか対応しないものなのか……でも Raspberry pi 3B にも対応していると書いてあるよなぁ……と思い改めて製品ページを見てみると,
Raspberry pi 3B ではなく,Raspberry pi 3B+
って書いてあります.つまり本製品,3B ではなく 3B+ 対応で,確かに 3B+ のボード写真を見てみると Raspberry pi4 と同じようにきちんとピンがある.
と言うことで,きちんと製品の対応を確認しなかった私が悪かった……が結論でした.
Raspberry pi 3B を PoE で使うには?
その後少し調べてみると,どうもこの IC 近くの4ピンコネクタ,Raspberry pi を PoE に対応させるために追加されたピンのようで,このピンのない 3B とか 2 とかを PoE に対応させるには,
のようなあまりスマートじゃないそれなりにお値段する HAT か,
のような PoE スプリッターを使わないとダメみたいですね.
さすがに HAT は高いのでやるなら PoE スプリッターですかね.あと Raspberry 3B+ を買うって手もありますが,半導体不足なせいか Amazon で売ってる価格ものすごく高いですねぇ.ビックリです.
以上!