Ubiquiti Networks Edgerouter X で OpenWrt 備忘録です.
現在 VMware ESXi 7.0 上の OpenWrt でインターネット接続(PoE 接続)していて,安定して使えているのですが,
- ESXi のアップデートしようとすると OpenWrt を停止させないとダメだけど,OpenWrt 停止させるとネットにつながらなくなって詰む
- OpenWrt on ESXi だと OpenWrt のアップデートが簡単に出来ず,はじめから構築し直しになってかなり面倒
という問題があることにいまさらながら気がつきました.
やっぱりルーターは別に用意しないとダメだよなぁ……と思い,ツラツラと考えていたところ以前使っていた Ubiquiti Edgerouter-X が OpenWrt で使えることに気がつきました.と言うことで,試しに導入してみた備忘録です.
Edgerouter-X への OpenWrt の導入
OpenWrt の公式サイトにものすごく詳しい解説があり,基本的にこれに従うだけです.
また,OpenWrt の現在の最新版 22.03.2 まで対応しています.しかし,解説はもちろん全部英語で,おまけにきちんと読まないとエライことになります(Edgerouter-X が文鎮化してしまう).
導入手順は何通りか記されていますが,最も簡単なのは,上の記事で Factory firmware installation method と記されているもので,手順は以下の通り.
- まず,Edgerouter-X のブートローダーを最新版にするために Firmware を最新版までアップデートする(推奨は v1 系列の最新版で こちら からダウンロードできますが,v2 v2系列の最新版でも大丈夫)
- https://github.com/stman/OpenWRT-19.07.2-factory-tar-file-for-Ubiquiti-EdgeRouter-x から openwrt-ramips-mt7621-ubnt-erx-initramfs-factory.tar をダウンロードして,Edgerouter-X の Web の管理画面からアップデートする(もちろんアップデート後は再起動します)
- OpenWrt 最新版の sysupgrade image を解説ページからダウンロードする
- Edgerouter-X の eth1 につなぎ,ブラウザで 192.168.1.1 に接続すると OpenWrt の管理画面が出てくるので,パスワード等を設定し,System → Administration から SSH を有効にする
- 以下の手順で sysupgrade image を Edgerouter-X に適用し再起動
$ scp openwrt-22.03.2-ramips-mt7621-ubnt_edgerouter-x-squashfs-sysupgrade.bin $ ssh [email protected] $ sysupgrade -n /tmp/openwrt-19.07.7-ramips-mt7621-ubnt-erx-squashfs-sysupgrade.bin
注意点は,
いきなり OpenWrt の最新版のファームウェアをEdgerouter -X の Web 管理画面から送り込まない!
ことと,
初期状態の場合は OpenWrt の管理画面は eth0 からはつながらない(eth0 は WAN の設定になっている)
ことです.特に最初の注意は間違うと Edgerouter-X が文鎮化してしまうらしいです.ご注意ください.なお,文鎮化してしまった場合でも,USB-TTL ケーブルがあればなんとかなります.このあたりについては
をご覧ください.
OpenWrt on Edgerouter-X 設定時の注意
Edgerouter-X を OpenWrt で使う場合は VLAN の設定に注意が必要です.失敗するとつながらなくなって初期化せざるを得なくなります(Reset ボタンを10秒間長押しで初期化する).
OpenWrt の GUI インターフェースで VLAN の設定はやってはダメっぽい
です.このあたりについては,分かりにくいのですが,
に注意書きがあり,CUI での設定の仕方については,
をヒントに行うよう記されていました.また,上のページには記されていませんが,CUI で設定する場合は,「ip-bridge」パッケージを追加しておかないとダメみたいです.
この辺りについては少し面倒なのでまた備忘録を書きたいと思っています.
以上!