Sony LinkdBuds WF-L900 の掃除をしてみた雑感です.
WF-L900 とその不具合について
Sony WF-L900 ですが,言わずと知れたオープンイヤー型の完全ワイヤレスイヤフォンです.スピーカー部分がドーナツ型になっていて小型なのが特徴ですね.
他もいろいろ試しましたが,(少なくとも私の場合は)オンライン会議などで長時間つけていて最も疲れないのでとても使用頻度が高いのですが,かなり前から,左側はきちんと聞こえるのに,
右側だけ聞こえないとか,聞こえても音量がすごく小さい!
って現象に悩まされていました.
完全に聞こえないのならまだしもとても小さな音で鳴っていることがとても多く,さらに指で少し強めに押すと普通の大きさの音で鳴ることもあり,使用頻度高いってのと,とっくの昔に保証切れているので修理費高額になりそうなこと,とりあえずは使えていることから,修理に出そうかどうしようか少し悩んでいました.
不具合の原因
さて,このような状態のままかなりの期間使い続けてきたのですが,あるときふと,イヤフォンのドーナツ部分を見ているときに,
あれ,かなりの耳垢が穴に詰まっているなぁ……
ってことに気がつきました.
私の場合,耳垢には少し湿り気があり,なぜか左より右耳の方が昔から耳垢の量が多いのですが,この耳垢がかなりイヤフォンの細かな穴に付着していました.
もちろん,気が付いてすぐ爪楊枝等をつかって掃除はしたのですが,このイヤフォン,形状が形状なので,どうしても耳垢を奥に押し込んでしまいます.と言うことで,
かなりの量の耳垢がイヤフォンのハウジングの中に入っているのでは?
ということに気がついた訳です.で,結論として,実はこれが LinkBuds の右耳不具合の原因でした.
LinkBuds 右の掃除
ハウジング内を掃除ですから分解しなければなりません.かなり難航すると予想したのですが,ドーナツ部分と充電池部分の境目の切れ目(下の写真の中央部分)にカッターの歯を差し込み少しこじるだけで,今回はかなりはあっさりと分解できました(ただし,これは私の場合だけかもしれません.と言うのも,このイヤフォン,音が小さかったり聞こえなかったときは,指で強めに抑えるなど繰り返していましたので,そのせいで接着部分が緩んでいた可能性がある).
分解した結果は以下のとおりです.特に爪などもないことから,接着されていたのだろうと思います.
で,耳垢の状態はどうだったかといえば,
スピーカー駆動部本体表面に大量に付着!
していました.以下の写真がスピーカー駆動部ですが,この写真の右側半分にベッタリと付着してました(汚いので実際の写真は載せません).
これを掃除して元通りイヤフォンを組み,最後に修理系の Youtuber がよくつかっているのを見かける接着剤 B7000
を使ってドーナツ部分ハウジング部分を再接着して,あとはしばらく放置しました.
接着時の注意は以下のとおりです.
- 接着面全面に接着剤を塗布するが,逆に接着面以外に接着剤が漏れないよう必要最低限の量に接着剤を塗布する
- LinkBuds ドーナツの穴の上下を押さえつける
- 接着後,完全に硬化するまで24時間程度待つ
なお,接着剤の塗布には DAISO の「瞬間接着剤用スティック」を使いました.少し高価ですが,Amazonだと
でしょうか.オススメです.
作業雑感
と言うことで,上の作業で無事,左右両方から同じくらいの音量で音が鳴るようになりました.
しかし,正直,この問題,製品の設計の問題だと思います.以下の写真を見ての通り,本製品,どう考えても耳垢が穴に詰まりますし,詰まった耳垢,ハウジングの内部に入り込みます.
しかし,だからと言ってハウジング部分,簡単に開く様にはできないというのも分かります.なぜならそうしてしまうと(おそらく)防滴性能が満たせなくなるからです.と言うことで,結論として,この問題,充電池の劣化問題とほぼ同じ問題点だよなぁ……と思うのですが,如何でしょうか?
以上!