Tendak というメーカーの HDMI 双方向切替機です.調べてみるとどうも中国深圳にあるメーカーのようで,PC の周辺機器や変換ケーブル等を製造しているようです.
目的は,
- いつも使っている DELL のモニタへの HDMI の増設
- HDMI 端子の前面への引き出し
です.Raspberry pi3 を2台買って一時的に HDMI を利用するのに毎回モニターの背面の端子を抜き差しするのが面倒になったのがキッカケになりました.
価格は2500円程度,青(というか青っぽい碧玉の色)と黒の2色があります.私が買ったのは見ての通り黒です.青も結構きれいだったので迷ったのですが,あまりみることのない色なので,合わせにくいかな,と思い黒にしました.ヘアライン加工された外観は安っぽくはみえません.ただし,付属品は本体と簡易マニュアル(英語と中国語のみ)と非常に簡素です.
上の写真を見てもらうとわかる通り,本機は2入力1出力,もしくは1入力2出力です.こんな言い方になるのは,本機が双方向 HDMI 切替器だからです.要するに HDMI 入力を分岐させ,2台のモニタに同じ情報を映すこともできますし,逆に1台のモニタに2台の機器をつなぎ切り替えて使うためにも使えます.
あと,特徴的なのが,外部電源が不要なことです.私は HDMI には電源供給能力は無いと思い込んでいたのですが,規格を見てみると min.55mA ということで,あるんですね.知りませんでした.
さて,使用感ですが,全く問題なしです.本機は 4K x 2K 対応と記されていますが,まさに DELL の 4K モニタ P2715Q + VAIO Pro 13 の組み合わせで 4K(3840×2160, 30Hz, HDMI1.4)で問題無く利用できています(音声を含め).画質も私の目では違いが分かりません.ほぼ5センチ角ということで邪魔にもなりませんし,非常に満足です(製品的には HDMI2.0 にも対応しており,4K, 60Hz でも使えるようですが,残念ながら対応する機材がまわりに無い).
なお,これは注意ですが,本機はあくまで簡易的な切替機です.つまり,接続機器の電源を入れたまま別の入力に切り替えると,元の接続機器がモニタを見失います.IMAGENICS などの本格的な切替機(スイッチャー)とは違います.価格も100倍,ものによってはそれ以上違います.
たまに聞かれるんですよねぇ.これ.いろいろな機器からの入力を即座に切り替えなければいけない用途の場合は,こういう簡易的なものではほとんどの場合対応できません.その必要がある場合は IMAGENICS 等の機器を導入してください.ただし,価格は少なくとも20倍くらいはします.