Diginnos という,DOS/V パラダイスのブランドで販売されているバッテリー内蔵の小型モニタの雑感です.一時的に使う仕事用の FullHD 解像度のモバイルモニタとして購入しました.
本製品,まとまったレビューは既に,
にありますが,1年以上も前ですし,Firmware も
にあり,新しくなっているみたいなので,少し気が付いた点を記しておきます.なお,現時点での最新ファームウェアが適用されています.まずは,概要からです.
表示性能と価格
表示性能は 8.9インチで 1,900 x 1200 と,まぁ iPad なんかと比べるとそうでもありませんが,モバイルモニタとしてはかなりの高解像度です.PC等に接続して,dot by dot で使うのは(少なくとも私の場合は)かなり辛い.HiDP 前提で使うべきものですね.
価格は今だと14,000円位です.直販サイトでもそうなので,値下げされたのでしょうね.安いと思います.
調べるとすぐに分かりますが,モバイルモニタって高価です.有名どころだと Gechic
なんだと思いますが,この性能だと倍くらいの値段はします.中華系のものでも,ヘタをすると1.5倍程度する.それもバッテリー内蔵ではありません.と言うことで,文句なくコストパフォーマンスは高いです.
質感・外観・重さ
高級感こそありませんが,シンプルで良いと思います.手にもった感じは,さらさらですが,滑らない感じの手触りです.
持つと,少し重いな(498g),とは思いますが,バッテリーを含みますので,まぁ,こんなもんかな,という感じです.
接続と充電・ボタン
miniHDMI での接続のみに対応しています.正直,側面を見ると,普通の HDMI 端子じゃないのが残念なところ.正直,側面を見る限り,普通の端子でも収まりそうなんですけどね.
充電は microUSB で,とりあえず,私の持っている最近の出力大きめのアダプタだと,どれでも問題なく充電できます.充電しながらの利用もできますが,これはかなり大きな出力のアダプタじゃないと,内蔵バッテリーの容量は減っていってしまいます.まぁ,これも仕方がないかなと思います.
反対側の側面には,USB の口とヘッドフォン端子がありますが,USBの口は,どうもファームウェアのアップデートにしか使えない様です.
ボタンとして用意されているのは,5つで,電源,音量調整上下と,さまざまな設定内容(明るさ等)を調整するOSDを操作するためのものが2つです.
使用感と結論
さて,使用感なのですが,いろいろ不満に感じるところがあります.並べてみると,
- PC のセカンドモニタとして使うには発色等かなり見劣りします.感覚的なものになりますが,かなりザラついた感じの表示で,色調や明るさ等を調整しても除ききれません.
- 電源の ON, OFF の操作がし難いです.少し長押しが必要なんですが,きちんとON, OFFされているか否かが分かり難い.OFF にしたつもりが出来てなくて,バッテリーを全て消耗し尽くし,いざ使おうとしたときに使えなかったこともあります.
- スリープから復帰したとき,画面が乱れ,再接続しないと元に戻らないことがあります.特に,MacBook Air と接続した場合は常にそう.Thunderbolt ⇒ HDMI の変換をかませているからかもしれませんが,かなり不便です.なお,使っている変換ケーブルは,
です.でも,他のモニタだと問題を起こさないんですよね……
- OSD の操作がし難いです.本モニタの場合,バッテリー残量の表示を画面に出せるのですが,いつも出しておくのは邪魔なので,いつもは消しているのですが,この出し入れがかなり面倒.正直,これだけでもいいからボタン一発で出てほしい.
- 上にも書きましたが,miniHDMI ではなく普通の HDMI に何故しなかったのかかなり疑問です.
と言うことで,少なくとも私の場合は,常用するモニタとしては使えないなぁ~っって感じます.あくまで,一時的に利用する用です.Headless で運用している機器に一時的につないで使うにはバッテリー内蔵,しかも音もきちんと鳴りますので便利なのですが,それ以上のものではない.正直,防水仕様だったら,もっと使える場面が増えるのになぁ……って感じです.
逆に,そう割り切れれば,単なる少し厚めの板なので,邪魔になりません.本棚等に立てておけばよい訳です.
ただし,お値段以上であることは間違いない.要するに,
過剰な期待はしちゃだめ!
ってことですね.
以上!